コードにつく数字には「7」以外にもあります。今回は「6」を取り上げてみましょう。数字の意味がわかればコードの種類もどんどん覚えられますよ。
6がつくシックスコード
C6やDm6というように、6がつくものを「シックスコード」といいます。
5thから全音上(半音2個上)が6th(シックス)になります。
C6からDm6
C6からDm6
Cコードの場合、「ドミソ」の「ソ」が5th。その全音上は「ラ」。これが6thです。
マイナーコードでも同様で、Dmの場合は「レファラ」の「ラ」が5th。その全音上の「シ」が6thとなります。
5thと6thという隣り合う響きがシックスコードの特徴です。
特にジャズでは、コード進行のトニック(その調の1番目のコード)の代わりにシックスコードが使われることもあるよ。
なめらかな流れがつくれる
これまでに出てきたセブンスコードやシックスコードを使うと、同じルートのコードをなめらかにつなげることができます。伴奏なのにメロディーのような流れがつくれるんです。この流れを「クリシェ」と言います。
絶対弾いてね。音の感じを覚えよう。
上の譜例の音
下の譜例の音
上の譜例の音
下の譜例の音
2段目の譜例の「DmM7」に注目!
このコードってこういう時に活躍するんだよ。
たとえばこんなスタイル
これらのコードを使った例を紹介します。
これははずんだリズムのポップな曲をイメージしてください。イントロにいいかもね。
次はボサノバのイメージです。ボサノバは内声が微妙に動くんです。ここでは一番上の音が動いています。
なお、左手が「ラ」を弾いているからAコードというわけではなく、Dmコードの5thと考えます。ベースにはよく出てくる弾き方です。
今回のようなコードの流れを弾くうちに、コードネームや構成音もだんだん覚えられるようになります。
この記事は2017年頃のブログを再編集したものです