セブンスコードはルート、3rd、5th、7thという4音でできています。4音だとその分、厚みのある音になるのだけれど、曲調によってはそれだと重すぎる感じになってしまうし、いつも4音で押さえるのも疲れるので、右手を3音に省略することがあります。今回はその方法を紹介します。
右手のルートは省略できる
セブンスコードは必ずしも4音を押さえるのではなく、右手は3音に省略して弾くこともあります。
キーボードの両手弾きの場合、左手はルートを弾いていますよね。もしバンドだったら、ベーシストもルートを中心に弾いています。なので、右手はルートを省いても大丈夫なのです。
CM7コード
CM7コード
上のCM7の例では、左手でルートの「ド」を弾くので、右手は残りの3音「ミソシ」を使います。右手のポジションは「シミソ」でも「ソシミ」でもOK。
ただ、「シド」という7thとルートを弾いたときの濁った響きをあえて求める曲想もあるので、毎回毎回3音に省略するわけではありません。その辺は使い分けてね。
7thと3rdは省かないで
次のようなコード進行で、各セブンスコードを4音の基本形のままで弾くと、こんなふうになります。
全部基本形で押さえた場合
でも一般的なキーボードのバッキングとしてはあまり実用的ではないかなあ~。
私だったら右手を3音にして、こんなふうに弾きます。中音域でまとまる感じです。
右手を3音に省略してみた
上の譜例内の音符の右の数字は指番号ではなく、そのコードの何番目の音かを示しています。
セブンスコードの特徴を示しているのが7thで、メジャーかマイナーかをはっきりと表しているのが3rdなので、これらの音は省略せず弾くのがポイントです。
G7のように、5thを抜かしてルートを入れることもあります。
左手でコードを弾くスタイルでは
同じ鍵盤楽器でもエレクトーン(電子オルガン)は、一般的なキーボード伴奏とは弾き方が違います。
基本的に左足でベース、右手でメロディ、左手でコード伴奏を弾くことが多いです。ジャズピアノも足を除けばこれに近いスタイルです。
下の譜例はその左手の弾き方の例です。G7は例外として、そのほかのコードはルートを省略していますね。
曲想によっては4音全部弾くこともあります。
今回はセブンスコードの押さえ方の例をいくつかご紹介しました。自分でも、これとは違うポジションを考えてみましょう。五線紙にも書いてみましょう。
この記事は2017年頃のブログを再編集したものです