コードに興味をもって、どんな音で構成されているのかを勉強することももちろん必要なことです。
でも、もっと大事なのは、いくつかのコードをつなげる練習です。
コードブックを買って知識を増やしても、コードのつながりを実際に体験してみないとなかなか身につきません。コード習得の早道は、つなげた練習をたくさん実践することです。
もともとピアノを習っていなくて、いきなりバンドのキーボードを担当する人にありがちなんですが、コードのポジションが激しく移動する人がいます。
コードブックを見て、基本形ばかりで弾いているのでしょうね。たとえばこんな感じです。
音的には間違いではありませんし、あえてこういうアレンジならそれでいいのです。
でもテンポが速い曲だと移動が間に合わなくなるし非常に疲れます。音も上に行ったり、下がったりで、落ち着きがない感じになってしまいます。
ギターのコードバッキングにはこういうことは結構あるのですが、キーボードの場合は普通、なるべく鍵盤を移動しないポジションを考えます。
共通する音を見つけよう
鍵盤をあまり移動しないポジションにするには、前後のコードの共通音を見つけることがポイントです。
Cコードのドミソと、Fコードのファラドに共通なのは「ド」です。
「ド」を動かさないポジションにするには、Fコードを「ドファラ」に転回させるということです。
CコードとGコードの共通音は「ソ」なので、Cコードのソを保持してGコードは「シレソ」と弾きます。
鍵盤をほとんど移動しないので、弾いていてもラクだし、サウンドが安定します。
何か弾きたい曲のコード譜を見つけて(ギター用でかまいません)、8小節くらいでもいいので、コードをどうやったらスムーズにつなげられるか実習してみてください。
教則本だと、どうしてもコード進行が真面目になって、あまり面白くないですよね。
自分の好きな曲で、興味をもって練習するのが一番楽しいですよ
コードブックをながめるだけじゃ上達しません。好きな曲のコード譜を利用して、コードを押さえてみましょう。どうやったら上手くつなげられるかを考えましょう。
この記事は2017年頃のブログを再編集したものです