コードを覚えるとき、コードブックで3つの和音、4つの和音を丸暗記するのももちろんいいけれど、音程の構造をしっかり理解しておいたほうが、何かと応用がききます。
コードには「音程」についての知識がどうしても必要になってくるのですが、絶対に覚えてほしいのは「3度」です。コードで一番基本になる知識は「3度音程」じゃないのかなって私は思います。
3度音程には違いがある
3度というのは、ハ長調の場合、白鍵上をド・レ・ミのように数えたときのドとミの道のりのことね。よく、歌でハモるときに、「3度ハモリ」とか言うでしょ。その3度です。でも、3度は全部同じ3度ではないのです。
えっどういうこと?
ピアノの鍵盤は全部が半音違いで並べられています。これ、大事!意外と知らない人もいるようです。
でも、黒鍵がところどころ抜けてますよね。白鍵の並びは全部が均等ではないわけです。
ドーミの間には黒鍵が2つ含まれるけど、ミーソの間には黒鍵は1つです。
ドーミは鍵盤を数えると4個分、ミーソは3個分で、鍵盤1個つまり半音1個分の違いがあります。
ミーソのほうが音程は狭いということです。
このそれぞれの音程を楽典では「長3度」「短3度」と言います。
ここまで、なんだか用語が多くてくたびれるね。でも基本の大事なところだからね。
3度上に音を重ねてみよう
では、ここで実践です。
ハ長調の音階ドレミファソラシのそれぞれの音に、3度上の音を書いて、音程の違いを調べましょう。
半音(鍵盤)何個分かな?
答えはこちら
「ミーファ」や「シード」には間に黒鍵がありません。なので、その音程を含んでいる場合に、音程は狭くなるわけです。
「ミーファ」や「シード」を含む3度音程は→短3度音程。それ以外は→長3度音程 となります。
コードはこの判断がきわめて重要。 しっかり覚えましょう!
実は他にも3度がある
これはまだ少し先の話なので、難しかったら飛ばして読んでもらってもOKです。
コードが難しくなると♯や♭がつくこともあります。
そうすると、長3度よりも広い3度や、短3度よりも狭い3度が出てきます。一応、知識として覚えておいてください。
でも、音大目指す人は必須ね!ここ、試験に出ますよ・・・
それでは今日はこのへんで。
最後までお読みくださりありがとうございました。またお会いしましょう。
この記事は2017年頃のブログを再編集したものです