onコードのベース音はここを見る

コードネームの頭文字のアルファベットがベースの音ですよ、という先日の話に例外があります。
「onコード」とか「分数コード」と呼ばれるコードの仕組みを知っておきましょう。

onコードだけは特別

FonGとか、F/Gのように書かれるコードがあります。「オンコード」とか「分数コード」と呼ばれることもあります。これは、左側のアルファベットは和音、右側のアルファベットがベースの意味です。

だから、上のようなコードが楽譜に出てきたときは、右手はFコードを弾くけど、左手はソを押さえればいいわけです。

説明を読むだけじゃわからない。ぜひ弾いて音を確かめてね。

このオンコード、現在ではもうすっかり当たり前に使われていますが、私が物心ついたウン十年前はまだめずらしく、これをわかりやすく説明してくれる本がなかった。

・・・このあと、昭和の古い話ですが、よかったら話を聞いてください・・・

onコードを知った青春時代

中学の頃、世の中は吉田拓郎などのフォークからユーミンなどのニューミュージックに変わっていくような時代だったんです。音楽の時間で使うから(少し嘘なんだけど)と親を説得して安いガットギターを買ってもらい、フォークギターの入門書を使ってコード弾きを楽しんでいました。その後ピアノのコードに対してあまり抵抗がなかったのは、この経験も関係しているのかもしれません。

そのうち、ビートルズのポール・マッカートニー、チューリップの財津さんや、ユーミンさん、五輪真弓さんなど、ピアノを弾きながら歌うアーティストに興味がわき、なんとなくの耳コピで、自己流でコードを探して遊んでいたんです。

小さい頃からピアノを習っているので、メジャーかマイナーか、ベースの音は何か、そのくらいは頑張ればなんとかわかるわけです。でも、「なんか違う、この不思議な音は何だろう?」どうしてもスッキリしない箇所がありました。

それがオンコードだったのです。

右手がFコード(ファラド)だった場合、もしもベースがファじゃなかったら、じゃあかな? じゃあかな?って、そのコードの構成音から選びますよね。
まさか、Fコードの中にはないだとは、普通は気づきません。

何度も音を聞き、やっと答えが見つかった時の喜びといったら。
世の中にそんなコードがあるとは・・・。自分にとっては青春時代の衝撃的な発見でした。

この記事は2017年頃のブログを再編集したものです

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